ホネ展 小田隆さんトークイベントレポ















2/21にウサギノネドコ(http://usaginonedoko.net/)で行われた
小田隆さんのトークイベント「古生物アーティストに学ぶホネの魅力」レポ。


 
ウサギノネドコ・ホネ展 http://usaginonedoko.net/wp/?p=488
小田隆さん公式サイト: [STUDIO D'ARTE CORVO]
小田隆さんTwitter (@studiocorvo)




18:30 トークイベント開始



小田さん 「お腹すきましたね」


ですよねww だって店中にカレーのいい匂いが・・・・!!(°﹃°)
カレーは後のお楽しみ!(°﹃°)


まずは小田さんの自己紹介。主にどんなお仕事をなさっているか。

・古生物の復元画
・動物のイラスト
・美術解剖学の研究   など。

それぞれの分野で実際に手がけられたイラストをスクリーンに投影しつつ
解説してくださいました。




チベット山羊の頭骨デッサンのメイキング














ウサギノネドコのコレクションである、チベット山羊の頭骨デッサンの
制作過程についての解説。

これはまず頭骨の写真を撮ってからそれをトレースして描いたものだそう。
ただし、写真という平面を見るのと、立体を人間の目で見るのとでは
当然見え方違ってくるので、写真を見たまま描くのではないと。
(なので、当然ながら完成したデッサンと写真では異なる点も出てくる)

 頭骨を、静物画のリンゴのように単なるモノとして描くのではなく、
「生き物の中身ということを意識して描くのが大事」というお話に
なるほどなあ、と思った。


小田さん 「(骨であっても)生きていた時の姿勢でいて欲しいんだよね」


また、このデッサンのもとになったチベット山羊の頭骨の角の部分を
実際に触らせていただいた。



表面はざらざらしてる。不思議なかんじ。
なんでこんなふうに捻じれてんだろう。
この美しいカーブも、きっと何か理由があるんだろうな。





キリンの頭骨デッサンのメイキング















小田さんのブログにもこのデッサンの過程が載ってます。
鴉工房「キリンの頭骨を描く 6 完成」

このデッサンのもとになったキリンの頭骨は京都市動物園から借りたもの。
長さ70センチくらいだそう。かなりでかい。

頭骨全体はチャコールペンシルだけど、歯の部分だけはアクリル絵具。
骨はリン酸カルシウムだけど歯はエナメル質で艶があるから
これを表現しようと思うとチャコールペンシルでは無理とのこと。

哺乳類は普通、歯がダメになると死ぬしかないんだけど
動物園で人が世話をしてる哺乳類は歯がダメになっても生きられるから
動物園由来の骨は歯がおかしな形(野生ではあり得ない)になってることが多いとか
興味深い余談も。




復元画とはどういうものか


・復元画とは、研究者との共同作業である。
・今生きている動物にも興味を持って絶命動物にアプローチする必要がある。
・生き物の中身の構造を理解するのが美術解剖学。美術解剖学をやらずに
復元画を描くことは不可能である。


実際に、別々の人が描いたアパトサウルスの復元画の比較が面白かった。
同じパーツを使って描いているのに、その生物への考え方によって全く異なる形になる。
それゆえ、なぜそのような形に描いたのかという説明責任が伴うと小田さんは言う。

参考:自然科学のとびら(神奈川県立 生命の星・地球博物館広報誌)
 Vol.8, No.1 「恐竜が描かれるまで」





タンバティタニスの復元画プロジェクト
 


発見されたタンバティタニスの頭部のごく一部の化石から、頭部全体を復元する作業。
まず化石のパーツから頭部全体の骨格を復元していき、
さらにその頭部骨格から生きていた頃の姿を復元していく。

研究者と百通にも及ぶメールのやり取りをしながら何度も描きなおしを重ねていく、
気が遠くなるような地道な作業。
歯の噛み合わせまで正確に、精密に描かれていて「そこまでするのか」と感心した。


復元画で大事なことは、最初に全体のイメージをつけないこと。
今あるパーツを徐々に積み重ねていき、頭から尾まで完成させた時、
初めて全体図が出来るのが復元画の正しい形であると。


小田さん 「復元画やっててよかったなと思うのはですね、世界で初めて
     この図(完成図)が見れるってことなんですよね
     タンバティタニスという生き物を世界で初めて具体化したのは
     僕らなんですから


もし今後、新たな化石や資料が発見されて小田さんが描いた復元画が
間違っているという指摘を受けたとしても、
それは小田さんの復元画があってはじめて反証できることであって、
たとえ現時点の復元画が間違っていたとしても決してそれは無価値ではない。
というのが小田さんの復元画への姿勢。 


小田さん 「否定されたら悔しいでしょって人もいるんですけどね、
      真実に近づくわけであるから、反証は嬉しいことなんですよ」


参考:丹波新聞 2014年8月14日
丹波竜は新属新種 学名決定、論文を発表「タンバティタニス・アミキティアエ」





「知らないと自由に遊べない」


小田さんがトークの中で何度も繰り返して強調してらっしゃったのが、
「知らないと自由に遊べない」ということ。

Twitterで話題になったガチャピンの骨格予想図
ムックは「あれは蟹だよね、プロペラは触手でしょ」って話とか。

『進撃の巨人』の獣の巨人の骨格図とか。


こういう遊びは、知識があって初めて出来ること。
絶滅した古生物だからといって「こうだったらカッコイイ」とか「こうあるべき」と
想像の赴くままに描いてしまったらそれはただのファンタジーであって復元画ではない。
全てが想像できるというのは自由とは違うことである。


私自身は全く絵の素養がないんですが、トーク全体を通して、
今生きている生物を描くにしても、現存しない古生物を描くにしても、
その生き物の仕組みを知る、美術解剖学というのがいかに重要であるか、
ということを実感できました。

 

森林食堂さんの骨付きカレー


約1時間半のトークの後、お待ちかねの!カレーです!!(°﹃°)
人気のカレー屋さん、森林食堂さんのケータリング!



















イベントに合わせて、鹿と猪の骨付き肉のカレー!!

めちゃくちゃおいしかった・・・・・!!(*⁰▿⁰*)

お肉がとっても柔らかくて臭みもなく、カレーはとてもスパイスが効いてて
じわじわと汗が出てくる、なんというか健康的な辛さ。
パパド(ヒヨコマメかな?)もパリパリして香ばしく、カレーによく合ってたし、
キャベツとラディッシュのマリネも甘酸っぱくてさっぱり。

森林食堂さん、今度お店にも行こう。他のカレーも食べたいい(゚▽゚*)





ブラキオサウルス(+α)のライブドローイング



カレーをいただいた後は、小田さんのライブドローイング!

「動画でも写真でもなんでもOKですよ」とのことだったので
わたしもムービー撮らせてもらったんですが、逆向きからの撮影の上、
慣れないことするもんだから手ブレがひどくて(;꒪ꈊ꒪;)


他の参加者さんがアップされた動画があったので、こちらをどうぞ。















このブラキオサウルスが10分足らずで・・・。
いやあ、すごいものを見ました。参加者全員釘づけ!



ウサギノネドコさんでは小田さんのデッサンのポストカードや
Tシャツなども販売しているので、チベット山羊とキリンの頭骨デッサンの
ポストカード買いました!✧\٩( 'ω' )و // ✧



キリンのポストカードの裏にサインをいただいて、
リクエストしたシルエットのキリンも描いていただいた(*´pq`*)ムフッ


復元画のお話、初めて知ることばかりでとても面白かったです。
ホネ展は3/30日までやってるそうなので、興味のある方ぜひどうぞ。









































0 コメント:

コメントを投稿